右京さん:わかりきったことをいちいち言われるのは、不愉快ですねえ。
尊君:ヘマしてとばされた、あわれな神戸です。
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そして尊君。いきなりラストシーンのセリフだけどね。
へ~。尊君大河内さんと知り合いだったんだ~。
尊君て、優秀で頭の回転が早く、如才なくて、その実力を認める上司からはかわいがられると同時に、けむったく思う人もいるだろうね。
ラムネの口調から、尊君は警備部時代の優秀でかわいい後輩。
お前があそこ(特命)にとばされるようなヘマをするとは思えない、
なんてほめつつ、ぐっと成長したかも、なんてうそぶく尊君に対して、いくら成長していても杉下右京にはかなわない、とか。
何回も右京さんに助けられてるからね。
そして上記のセリフだけど。
おいらのヘンケンによれば、自分を指す呼称に、自分の名前を言う人は、
ナルシストだ。
まあ、それはともかく、尊君はラムネに認められていることを知っているから、こんな風にちょっとすねるような、甘えるような、面白がるような生意気なセリフを口にできるんだね。
ストーリー的なことを言えばね、全体的にちょっと物足りなかったかなあ。
2Hスペシャルだし、赤いカナリア登場だし、ハデな『バベル』的なのや、重ーい『サザンカ』や『私刑』的なものを期待しちゃったからかな。
本田篤人を陥れようとした“思想なき破壊活動家”はあっさり捕まっちゃうし、どちらか言うと、娘の父に対する憎悪と、自分を陥れた娘のために自らを差し出す父、っていう父と娘の関係を描きたかったのかな。
最後の、実は娘にとって父はヒーローだったのに、っていう、犯行動機の真実を、追求せずにはいられない、右京さんの姿勢をよくあらわしていたね。
だって、その真実を娘に突きつけたとしても、何も変わるわけじゃないんだもん。釈放どころか、純粋に被害者になっちゃってるし。
更にいえば、こーゆー措置をとった上層部に対して、何かアクションを起こすのが杉下右京なんじゃなーいって。
でも、動画消しちゃってるしねえ。
立場によって考え方を変える尊君。官房長に言われれば証拠となりうる動画もサクサク消しちゃう。
いいなあこの如才なさ。
内容的にはまあまあでも、小ネタというか、ちょこちょこ楽しる部分が多くて、充分おもしろかったかなあ。
空港に右京さんを迎えに(というより、右京さんの元嫁を見に来た)尊君。
たまきさんと握手をしているのをチラっとみている右京さんがカワイイ。
バカっぽいニセ白バイ警官ワッキー。(テレビはお笑い番組のみ視聴)白バイ撤収後、トラックの中で上半身裸になり後ろをにらみつける。
おーい、後ろに誰かいたんかー?
他人の家にずかずかあがりこむ右京さんと、尊君の会話のトゲトゲしさがいいね。
家に入る右京さんに、住居侵入ですよ、と尊君。
“お言葉ですが、庭にはいった時点で我々はすでに住居侵入です”
反論するのそこかよ!
一度は死体を掘る決心をした尊君。えらい!
けど、1秒後には逃げ出す。
ダメダメやん・・・
そしてそんな尊君の弱点め~っけ!とばかりに満面の笑みで
“ヤツは死体に弱い”とイタミン。
性格の悪さがたまらんです。
“おやおや、どれもすぐに鞄から出してあげないからシワになってますよ”
と、勝手に人のスーツケースから服を引っ張り出す右京さん。
つーか、お母さんじゃないんだから!
そして、それをキチンと正座してキレイにたたんでしまう尊君。
マリの買い物に付き合うために部屋を出る際、ちょっと行ってきます、と言ったにもかかわらず、ドアを開けて“行ってきまーす”と言うあたりもそうだけど、お育ちの良さを感じてしまうのです。
今どこにいるかとの尊君の問いに、
“言いたくありません“
って、右京さん。だだっこじゃないんだから。
個人的には、もう少し特命と捜一のとげとげしい緊張関係見たいってのもあります。
今回割と協力関係できてたからなあ。こーゆーのが続くと、なんとなく話全体が丸くなっちゃって、つまらないんだな。
最後に。
鈴木一真って、こーゆー救いようのないキャラ似あうよね。
右京さん→価値があるからこそ、君の運転はご遠慮申し上げて、バスで来たんです。
尊君→ボクがお地蔵さまのところで左が近道ですと言ったせいで最終のバスを逃してここに泊ることになりました。フフッ。
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ひどいね右京さん。
まあ、確かに尊君の運転は乱暴だけどさ。
尊君のセリフも、実は映像で出てるよりももっと何回もしつこく右京さんに嫌味を言われた結果なんじゃないかしら?
なんて思ってしまう、尊君の投げやりな態度なのでした。
「キミ、左が近道だって言いましたよね?」
やー、この冒頭の2人の掛けあい、最高ですな。
いちいち右京さんの言葉に反論してはやりこめられる、尊君のイラっとした表情とか、おもろすぎる。
歯の浮くようなセリフで黒木さんの情報を女子社員から聞き出す尊君。
これぞミッチーの本領発揮というところだね。
ストーリーそのものは、まあ、可もなく不可もなくという感じ。
右京さんが交換殺人の件を読み違えたり、なんだかいつもの右京さんらしくないなあなんて思いつつ、
いやいや、昔の右京さんは割と読み違えも多かったし、
最近のようなスーパー超人右京さんよりは良かったかな、とか。
(でも、電話の周波数の知識はふつーの人にはねーぞ。知ってる右京さんはやっぱり超人?)
温泉でのぼせて寝込む尊君に右京さんの冷たい一言が冴えるね。
「ずっと湯船につかっていなくてもよかったんですよ」
だけども。
湯船につからないということは、尊君はヌードを披露しなければいけないということで、
テレビ的には一部の視聴者(筆者含む)を喜ばせるわけにはいかなかったんでしょうなあ。
残念。
青柳さんにしてみれば、練りに練ったトリックだったんだろうけど、
やっぱりさ、行きずりの犯行が一番解決しにくい、逆に、いろいろ考えた犯行のほうがばれやすいって
聞いたことあるけどさ、
素人がどんなに考えても、ぼろが出やすいものなんですね。
黒木さんに、自分を殺させるためのスイッチを自分で押させるトリックをしかけた青柳さん。
なんて残酷なんだ!
憎まれてたね、黒木さん。
その割には、黒木さんがそれだけ恨まれてたっていう理由が、あんまりクローズアップされてないから、
いまいち青柳さんに感情移入できないんだよなあ。
ま、とりあえず右京さんと尊君の掛けあいが面白かったってことで、
いい感じでした。
捜一トリオはまだ尊君との距離があるね。
今日の一言
右京さん→小さなお友達がたくさんおいでのようですねえ、ミス・グリーン。
尊君→ミス・グリーン。あなたに新しい芽は、摘めません。
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何の疑問も持たず、『ミス・グリーン』の呼称を使い続ける特命の2人。
右京さんならともかく、尊君は言わねーべさ。
まあいいけど。
ただ、「二宮 緑」という、現実に殺人を犯した1人の人物よりも、
「ミス・グリーン」と呼ぶことにによって、容疑者候補という現実的な観点から遠ざけて、
尊君とのふれあいを際立たせるのに効果はあったかもね。
尊君(40歳)ふつーに自分が「新芽」だって受け入れちゃってるし。
尊君の、特命に来るまでの人生が樹木の幹だとすれば、特命に来てから
ひょろっとでた新芽は、右京さんによってどんな成長をみせるのだろーか???
監視をそっこー見つかる尊君。
ずっと警察庁で事務方だったんだろね。尊君。
見つかり方がまぬけでキュートです。
隠れている時の、ちょっと尖らせた口が、尊君の子供っぽさをあらわしているね。
見つかって、出ていくときの尊君、無駄にカッコつけてるし。
動作が非常に機敏なミス・グリーン。
DQN大学生、仕掛け人タケこと武井(27歳・どんだけ大学好きなんだよ)が油断してる隙に、
手錠をかけその攻撃の手から飛びのき、お手製爆弾を手に構える。
ばあちゃんだからといって馬鹿にしてあなどったタケの負け。
ざまあ。
お手製と言えば、食べる前にあたためてね、と用意してくれたパイ。
あれはどうなったんだろ。
平和の象徴アップルパイ(←アップルかどうかは不明)と、
殺人の凶器見事に曲がった杖。
その対比はつらいね。
「鉄パイプを振り回す図は思い描けませんけどね」
だった尊君。
曲がった杖を発見した時に、
鉄パイプ(杖)を振り回すミス・グリーンの図を思い描いて、無表情になったのかな。
その直前の、ミス・グリーンが尊君をカワイイカワイイしてたシーンのほのぼのさと、
あまりにもギャップが激しくて、泣きそう。
薫ちゃんだったらどうしたろーか。
薫ちゃんだったら、泣いて説得したろーか?
なんて、尊君の行動をいちいち、薫ちゃんだったらどうだったろーかって、
考えてしまうおいらは、
まだ尊君を完全に受け入れてないんろーか、なんて思っちゃったりするのです・・・
SATの狙撃の弾道上に立ち、ミス・グリーンをかばった尊君。
さすが警備部出身。
さりげなくやってたから捜一トリオなんかは気付かなかっただろうけど、
SATの人たちは気づいてたのかな。
「ジャマだな。そこに立つなよ」
「あれ?さっきあいつが進んできたとき、こっちをチラっと見たよな」
「確認したよな。わかっててたってるんか?」
SATの人々は尊が10年前に警備部の所属だったなんて知らないだろからね。
ラスト、右京さんにそのことを指摘された尊君。
「偶然でしょ。ただのハプニングです」
とかっこつける。
そもそもの発端であるハプニング映像と掛けてるのだね。
なにうまいこといってんだよ。
でも、お互いの認識を少し新たにした回だったんだと思います。
総合的に、尊君の新しい一面が徐々に表れてきたということで、
なかなか良かったんじゃないでしょーか。
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「相棒」が好きです。
土ワイ時代からずっと好きです。
つらつらと語っているので、
よろしければ読んでやってください。