右京さん:あなたが人殺しにならなかったことを、由紀さんは喜んでるんじゃないですかねえ。
尊君:しかし、人って怖いものですねえ。
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トータルで、語るほどでもない話だったので、気になったシーンを。
いわくありげなバス運転手、松田洋治君だったのか!
家族ゲーム面白かったなあ。
松田君はこーゆー線の細い役合うよね。
尊君、チェスできるんだー。
たまに、右京さんのチェスの駒をいじってたこともあったけど、
あれは動かしたくて仕方なかったのかしら?
バスをハイジャック。
ハイジャックじゃなくてバスジャックじゃね?
右京さん指摘するかと思ったけど、そのままなんだ。
気になる・・・
気になったので調べたら、武器を持って交通手段を乗っ取ることを
すべてハイジャックというそうな。
だからバスをハイジャックという言い方は正しいみたいです。
ごめん尊君。
カミジョウマナブのアパートの外廊下で、特命とばったり遭遇した捜一。
ストップモーションがなんか舞台みたいで、このシーン好き。
たまきさんと乾杯する尊君。
やっと花の里デビューだね。
そしてさりげなく、いや、どうどうと映り込む黄桜。
走行中に逃げたという保険屋さん恵。
その後の供述もあまりにも怪しいのに、供述鵜呑みにするかい捜一。
由紀と恵の事情。
あまりにも伏線がなさ過ぎて、突然とってつけた感が否めない。
から、これはまあ、横においておきましょか。
まだ前半もおわらない状態で言うのもなんだけど、
シーズン8は、右京さんと尊君の関係性をまるまる1シーズン使って
確立させるためだけのシーズンなのかなーって。
これから尊君が右京さんに屈服するのか、敵対(?)しながら認め合う関係になるのか。
尊君がどれだけ成長するのか。
それならそれでいいんですけど、それを主にしないでほしいんですよね。
あくまでも主は個々のストーリーと、全体を貫いている正義、というもうのであって、
特命2人の関係性は、それに付随するものなんじゃないでしょうか?
尊君のキャラクターを際立たせるためだけのストーリーはいらないです。
確かに、右京さんと尊君のトゲトゲ感とか、
尊君が右京さんに対してイライラしてもがいている姿とか、
観てて楽しいんだけど、それがメインになっちゃいけないと思うんだ。
ちょっと内容の深みがなくなっちゃう。
なんて思った今日この頃。
小野田官房長:将来が台無しになる人を大勢だしなさいよ
右京さん:誰もキミに協力を頼んでいません
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年金社会庁なんて、どっかで聞いたような名称を付けて、現実に問題になっているテーマを
取り上げる、たまに社会派になる相棒。
今回の陰の主役は、誰が何と言おうと中園参事官でしょう!
実際に登場したのは一瞬だったんだけど、一課も二課も鑑識も、
みんな中園参事官の存在(というより、そのもっと上だけどね)を気にしている。
あんまりみんなが中園参事官の名前を言うもんだから、いつ出てくるかと思って見てたら、
結局最初に出てきただけでした。
よっ!永遠の中間管理職!
それにしても、右京さんと尊君の関係は回を追う毎にピリピリ感が増してますね。
いい感じ。
ばればれの変装で右京さんと小野田官房長を監視する尊君。
先週のライダーといい、スカジャンといい、コスプレキャラになりそな予感。
『コスプレ捜査官神戸尊』
あるいは
『その男、コスプレ中!』
ちなみに、焼き鳥の皿はもどさない小野田官房長。
そして右京さん、尊君に対して「いつものようにあつかましく」って・・・
「キミのほうはボクに隠し事をするつもりのようですねえ」
右京さんはどこまで尊君の存在を認識してるんだろーか?
ヤクザの事務所を違法捜査しに行く組対5課&特命係。
律儀にシートベルトをキチンとして、違法性を批判する尊君。
キミは正しい。
でも、今までそんなにきれいな世界に生きてきたわけじゃなかろーに。
けむったいよな、こーゆー子。こんなところみると、普通に特命にとばされただけなんじゃないの?
消えた年金だとか、社保庁の不正とか、すごくリアルでさ。
一度でも処分歴のある職員の再雇用がないって、
現実でもそうらしいけど、それに対しての職員の戸惑いだとかなんかを新聞で読んでてさ、
処分って言っても、身に覚えのないこととか、組織的にやっていたことなのに
個人の責任を問われて処分されたとか、
そういう記事を読んでたから、気の毒になあなんて思ってたんだけど、
小野田官房長の
「将来が台無しになった人が大勢いるんですから
あなたがたからも将来が台無しになる人を大勢だしなさいよ」
の言葉がぐさっと突き刺さったんですよね。
国民もこれくらいやられたんだから、ひどい思いさせなさいってこと?
国民を納得させて、しかもスッとさせる、溜飲を下げるというか、
そのためのスケープゴートを出しなさいっていうふうに聞こえたんだよねえ。
小野田官房長、珍しく国民の側に立った意見だなって一瞬思ったけど、
やっぱりトータルで考えたら、小野田官房長は組織側の人間なんだなあ。
最後の、右京さんと官房長のシーン。
右京さんの後ろに、不自然に揺れてる女性がいたけど、
まさかあれが尊君だったのかな?
ということは、女装・・・?
ひま課長、
「忙しい?」
って、新しいパターンだなあ。
右京さん:親が憎いですか。先生が憎いですか。基地が許せませんか。
尊君:まだ若いですからね。やりなおせますよ。ね。
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実は、先週の次回予告を見た段階で、あんまり期待はしてなかったんですよね。
またバクダンかよって。
でも、結論的なことを言えば、今回の話、好きです。
最初の強盗シーンのスローモーション、音楽、映像、
今までとは全く異なるアプローチの仕方でぐっとひきこまれたし、
特命係の描き方もここ数回に見られた妙な慣れ合いもなく、
右京さんを観察し、見極めようとする尊君、というスタンスもぶれてないし。
更に、尊君の新たな面や謎もちらほら出てきたし。
米沢さんに呼ばれていそいそと出かける右京さんに、
あくまでもついていこうとする尊君。
右京さん、絶対不審に思ってるよね。
事件について考えている尊君に、キミならどう考えますか?と突然の右京さん。
えっ、オレですか?って尊君すっかり油断してるし。
右京さん、絶対尊君を試してる。
で、的を得ている部分も多いとはいえ、尊君の答えを模範的で優等生的、
教科書的と切り捨てる右京さん。
でもね、今回の尊君は前回までの間抜けさがうそのようにかしこい。
今までのダメダメな尊君は、右京さんを油断させるためだったんでしょーか???
モデルガンの弾をよける俊敏さをもつ尊君。
俊敏どころではなく、尊君こそ何かの訓練を受けてないかい?
(いや、第一話ではテロ野郎に殴られて気を失っているから、そうとも言えないか?)
そしてそれを指摘されて、笑ってごまかしてるあたり、怪しい。
更に言えば、自分だけは弾からよけるけど、後ろにいて、
弾に当たってしまうはずの上司のことは念頭になかったと・・・
犯人は基地関係者という捜一の動きとは違う方向から勝手に事件を捜査する特命、
という構図はいつもと一緒なんだけど、すぐに犯人(=土本くん)が明らかになるところが
今回のミソ。
基地は関係ないのかと思わせながら、少年たちの心の奥底に基地への憎しみがあった、
という複層構造。
二重にも三重にも嘘を重ねて、あくまで計画を実行しようとする土本くんに対して、
まるで何枚も重ねてある薄紙を一枚一枚丁寧にはがすように、
心のひだを解きほぐしていく右京さん。
基地が許せませんか、という右京さんの言葉に、泣きそうになってしまいました。
土本くんにしてみれば、自分を遠巻きにしか見ない母や、暴力を振るった挙句離婚した父。
そういった問題をみんな基地が悪いんだという理屈に特化していったわけだけれど、
もし、母親が息子を恐れずに、親と子の関係性を構築していったならば、
全く違った結果になってたんだと思います。
基地への憎しみに変わっていったのは、実は母の愛情への渇望だったんじゃないかなあ。
村越くんの母親もあんまりだよなあ。
あれじゃあぐれるぜ。息子。
土本くんと村越くんの友情は、基地への憎しみにすり替わった親の愛情への渇望、
という共通の因子によるものなのだけれども、
今回の事件を通して、それを超える友情に高められたと、信じたいのです。
追記
生徒二人のところにきて、迷わず村越くんに「土本くん?」のイタミン。
強盗なんかする中学生=やられてよたよたしている土本くんじゃなくて悪そうな村越くんのほう、
という単純な思考回路。
それにしても、捜一の三人は身を持て余しているというか、
特にイタミンは、薫ちゃんの存在あってのキャラクターだったのだよね。
そうは言っても、今の状況を変えるわけにいかないから、
もちっと捜一と特命の描き方をうまいこと考えてもらいたいなあ、
と思う今日この頃なのです。
右京さん:僕はただ、真実に興味があっただけです。
尊君:結局、徒花に終わったということですかね。
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今回は相棒の特徴とする、政治家&官僚ネタ。
と、思いきや、なんだかそうでもなかったかも。
黒いね
でんでん。
人が良く、あきらめの早い老人ホームの経営者の顔をしながら、実は、金の亡者。こーゆー役うまいよね。
せっかくでんでん出てるんだから、もっとクローズアップしてもよかったんじゃないでしょーか?
例えばね、でんでんの、金に対する欲望の裏に潜むものとか、
高速道路建設の計画を知った背景、なぜ、誰から知りえたのか、
ホーム建設の資金捻出の裏側とか、
あと、自殺を図ったおばあさんが、そこまで追い詰められた気持ちや、
彼女がなぜ来る人を息子と間違えるのか、どういった過去があるのか、
家族が彼女を見舞いにこなくなった理由は何なのか、とか、
談合の深い泥沼にはまっていった片倉と、官僚の談合体質に抗おうとした、
三島との友情と裏切り、三島がそこまで立ち退き交渉に対して嫌悪した、
その過去の出来事とはなんだったのか、とか、
どれか一つのエピソードに絞ってくれたら、こんなにぼんやりした話にならなかったんじゃないかなあって、思うのです。全部まんべんなく描こうととしてるから、どれもこれも印象薄くて。
そんなに悪い話じゃなかったな、とは思います。
逆に、2Hスペシャルにして、談合とか、官僚の裏側とか、政治家とかのドロドロした話にしたら、なかなか面白かったんじゃないかなあって。
テーマとしてはとても重くてよかったんだけど。
至福の表情で駅弁食べる米沢さん。
まったく理解できず、ふ~んと興味なさげな尊君。
どこが面白いんですか?
鉄っちゃんに鉄道のどこがいいのか聞いても不毛だぜよ尊君、
と、鉄ヲタのおいらがつぶやいてみる・・・
鉄道の知識で、右京さんにヒントを与える米沢さん。
超能力少年(7-13)とか、鑑識米沢守の事件簿(映画)とかでの、主役級の活躍よりも、こーやって陰ながら支えるってスタンスのほうが、米沢さんらしくていいよなって思います。
尊君にコーヒーを強要するヒマ課長。
ここで飲むからうまいんじゃない
って、課長、その理屈はどうよ。
そして
はーい
と、わりに素直な尊君。かわいい。
この村には飛び降りできる高さの建物などないと言う尊君。
キミ、いいところに目をつけますね、と右京さんに言われ、ちょっと嬉しげな尊君が更に、
思い込みを捨ててみては?って、変な進言をするけど、見事に無視され、毒を吐く尊君。いいね。
いつも通り、取り調べ室に乱入特命係。
尊君の移動祝いに5分の取り調べって。
そして
3分にしてください。
のイタミンに驚く尊君。
出来レースじゃねーか。
っていうか、イタミン確信犯だね。右京さんに調べさせれば何かがわかるって。
真実に興味があった、という右京さんの言葉。
右京さんの基本は
『正義と真実』
なんだよな。右京さんの表に出てこない右京さんの本心と、たまにちらっと出てくるこういう言葉が、「相棒」の世界を表しているんだと思っています。
それとともに、三島の抗いを徒花と言い捨て、
結局何も変わらないんです。
とクールをきどって悟ったようなことを言う尊君。
右京さんと尊君との関係が、これからどう変化するのか、それともしないのか、
結構気になった回でもあったのでした。
そして。
部長たちと特命2人との距離。
すげーーーーーーーーー遠い!!!
今日の一言
右京さん:人を殺した罪は等しく贖わなくてはならない。それだけです。
尊君:俺は、自分が人よりも頭がいいと思い込んでいる人間が嫌いなだけです。
****************************************
今回は、犯人である好田教授の犯行を描きだし、その犯行の証拠を一つずつ特命係が明らかにしていくという、刑事コロンボ形式。
ところがねー。
好田の殺人方法とか、アリバイ工作とか、どうも危ういんだよねえ。
あの高さからの転落だと、運が悪ければ(?)死なないんじゃなかろーか。
ルナクラのスタッフになりすますにしても、おっさんすぎて、ほかのスタッフたち、いくら忙しいにしても違和感を持つんでは、とか、似た色(に見える)服を着て台車を押してたとしても、有名宅配業者のタツミ急便と間違えるかなあ?(ま、これは急遽とった行動だったから、見間違えられて運が良かったと言うべきか。
何一つ確実な証拠のない時点で、右京さんの推理のみを根拠に無理やり好田に詰め寄る尊君。
これって、いつも言ってる
『杉下さんの推理には何一つ証拠がありません』
に矛盾してるんじゃない?
好田に揺さぶりをかけるにしても、こんなに間抜けだったか?尊君。
車から出てきた好田の紙袋を取り上げ、スカをつかまされる尊君。
証拠品出ないとわかると、車の窓にへばりついて中をのぞく。
必死だ!
間抜けすぐーる!!!
人より頭がいいと思い込んでいる人間が嫌いな尊君。頭の良し悪しに関係なく、人を殺した罪は等しく贖わなくてはならないと考える右京さん。
尊君、自分の好みで犯人を追いつめるんかい、と思いつつ、いや、実はこれは右京さんの捜査に対する姿勢、人間性、思考回路なんかを引き出すために、わざと極端な考えを示した、尊君のフェイクだったのかな、なんて思ったり。
そうでも考えないと今回の尊君の間抜けさは説明しようがないなあ。
例えばね、普段ゴムで髪をまとめている人間が、その時は髪をおろしていた。
↑
恋人と会うため。
という尊君の推測。こーゆー右京さんの苦手とする男女の機微に関する洞察みたいなのを、もっとだしてほしいな。
ソンの存在に疑問をもつイタミン。
いい着眼点だね!
でも、芹沢君にソンをさぐるように命令する理由が、
『何かの時に役に立つだろう』
って、あまりに個人的趣向が強いんでないかい?
ソンとの距離を測りかねてるようにも見えます。
妙に芹沢君にべたつくイタミン。どうした?
その芹沢君。さぐるどころか、特命の使いっ走りで衣装の山に埋もれたり、尊君に閉じ込められたり、さんざんだね。
相棒の中での超有名企業タツミ開発。
やたらいろいろ事件に巻き込まれつつも、企業努力を惜しまないらしいですね。
幅広く事業を進めているみたい。
これまた事件の起きやすいセントラルテレビは、タツミ開発の傘下なのかしら?
タツミ開発の企業キャラクターのタッちゃんの番組やってるし。
あー。
なんか毎週毎週、不完全燃焼というか、物足りないんだよなあ。
来週に期待しますか。
07 | 2025/08 | 09 |
S | M | T | W | T | F | S |
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「相棒」が好きです。
土ワイ時代からずっと好きです。
つらつらと語っているので、
よろしければ読んでやってください。