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テレビドラマ「相棒」について、イラストちまちま描きつつだらだらと語っています。 season 12の製作も決定。
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今日の一言


右京さん:真実の追求に、もうこの辺でいいなどということは、絶対にありません

尊くん:もう、この辺でいいんじゃないんですか


***************************************

追記&イラストアップあります♪



観終わってからしばらくの間ぼーぜんとしてしまった。

なんだこの相棒は?
すげー面白くて、すげーもやもやして、すげー重くて、すげー怖かった。
自分の中で葛藤して、考えすぎて、疲れちった。

右京さんの正義って言うのは、よく言われているような法の順守と言うことではなく、真実の追求、真実が闇に葬り去られることへの抵抗なんだと思う。

今回言ってた、法の整備をするべきですっていうのは、今の法が必ずしも現実に則してない、不備があることを右京さんもわかっている。だから真実を追求するためにちょくちょく法律違反はする。
でも、それはあくまで真実を明らかにするためであって、法は率先して破るものじゃないんだね。
真実を闇に葬るために、別の法で人を裁くなんてことは許されない。

ただね、理想はそうかもしれない。
でも、現実をみた時に、協力者である後藤は、もし鎌田の自殺ほう助の罪で刑に服した場合、そんなに長くは入っていない(もしくは執行猶予がつくかもしれないし、そもそも立件されないかもしれない)だろうから、すぐに出所する。多分、裏切り者として報復を受ける。

そんなことがあっても右京さんは同じことが言えるんだろうか?

言えるんだろうなあ・・・
この人の正義=真実を追求すること、は絶対に揺らがない。

麻取の鎌田の潜入捜査員としての覚悟を知る五月女にとっては、右京さんの正義は詭弁でしかない。
右京さんにとっては自らの命を絶つ覚悟で、言い方を変えればそこまで追い込まれる捜査など、あり得ない。

ただ、真実っていうのは、人それぞれ異なるものなのかもしれない。
麻取の捜査官にとっての真実は,1年の内偵の苦労を消すことはできない。
そのためなら自らの命を絶つことも厭わない、ということ。

尊くんが
「もういいじゃないですか」
って、右京さんを止めたのは、この辺で止めないと特命係そして右京さん自身の立場も危うくなることを予感したからなんじゃなかろーか。

右京さんの正義は孤立していたし。
上はともかく、捜一も右京さんの正義に全面的に賛同できないでいたし。

捜一、特にイタミンなんかは特命を毛嫌いしていても、右京さんのことは密かに認めているふうはあるからね。
でも、今回は「わからん」
右京さんの言う真実が、どうしたっていい結果を生むとは思えない。
麻取の潜入捜査が明らかになり、潜入した捜査員が自殺するという不祥事、
その原因が捜査員のミスであるということのみならず、潜入捜査がばれそうになっていることを察知しながら捜査を続行させた麻取の判断ミス、責任論になり、麻取の協力者は報復を受ける。
そして捜査員が自らの命を絶ってまで守りたかったものをぶち壊しにする。

それらを全てなかったことにするのと、真実を追求することと、どちらをよしとするのか。

イタミンも正義の人なんだよ。
だから「わからなく」なるんだよ。

三浦さんはもう少し老練なひとだから、右京さんの独りよがりの正義に対して忠告するけれど。

そして尊くん。

尊くんの信念は右京さんのそれとは違うということが今回ありありとわかったね。
尊くんはどちらか言うと、国家的な立ち位置、小野田官房長よりなんだよ。
個々の真実を追求するよりも、大きな俯瞰で物事をみることによって、国家的安寧をはかる。

尊君だって、7-19「特命」の時と違って、右京さんの正義を理解し、尊敬し、特命係に残ったはずなんだ。だから、
「なんか不公平だなあって思って」
「埋もれて行く真実なんていくらでもありますよ」
なんて、薄笑いを浮かべていた時とは違い、今回は苦しい選択だったと思う。

思えば、証拠映像を消去したのは2度目。
8-1「カナリアの娘」の時は、小野田に命令されて。
立場によって考え方を変えますとぬけぬけと言ってたな。

そして今回は自分の意思で。
でも、内村刑事部長に進言し、調書を書きなおさせ、映像を消去したことは、取りも直さず、右京さんの孤立をこれ以上進めない防御策でもあったんだと思う。
これ以上右京さんが進んでしまったら、右京さんが危なくなるってことを察知したんだな。
それと同時に、全てがまるく収まる方法を選んだんだ。

尊くんは大局的な見地と、右京さんへの個人的な尊敬の念、それから、まだ特命係をなくすわけにはいかないという思いとかもろもろ抱えて、内村刑事部長に頭を下げたんだと。
それが尊くんの今できることなんだと。
6-5.jpg



















前だったら、小野田官房長が登場して右京さんにストップをかけて、全てを丸く収めたんだろうね。
そして、すごく後味が悪いまま終わるか、それとも右京さんは裏技的な方法を使ってあくまで真実を白日の下にさらしたか。
その場合、相棒である尊くんが右京さんの側に100パーセントついてなきゃいけないけど。

今回はストップをかけたのが、右京さんの近いところにいる尊くんだったってことが、すごく気持ちの中につらい部分が残ってしまったというか。
小野田だったらしょうがないけど、尊くんだったから、右京さんも尊くんも、捜一も、つらかったんだろうし、イタミンは答えが出せなかったんだと思う。

尊くんは自分の正義を曲げたわけじゃない。
今できる最善のことをしただけ。

そして花の里にて、
「すみませんでした」

右京さんの真実の追求を止めたわけだから、顔を合わせるのもつらかろうに。
でも、自分の信念は間違っていない。
恥じることは何もしていない。
そう、右京さんに伝えるために花の里に行ったんだろうし、
右京さんもそれをわかっていたから特に咎め立てもしなかった。

もしかしたら右京さんが進むのを止めた尊くんに対して、畏怖の念を抱いているかもしれない。
(いや、それはないか)

薫ちゃんなら情で止めたかもしれないし、右京さんを信じてついて行ったかもしれない。
尊くんは実力行使で右京さんを止める。
右京さん、尊くんの信念の一端をみた気がしたかな?

7-8「最後の砦」だったかな?
薫ちゃんの、
「右京さんは強いですね。そして、正しい」
という言葉を思い出しました。



・二見会に一斉捜索。ひょいと足を引っ掛ける右京無双。つえ~。

・組対5課VS捜一
と思いきや。組対5課VS麻取さらに右京VS麻取
この流れはなかなか面白かったね。
6-1.jpg




















・米沢さんを怒鳴りつける暇課長。米沢さんあわれ
暇課長、ああ見えて切れ者なんだろうな。で、今回みたいな煮え湯を飲まされるようなこと、たくさんあったんだろうね。ひょうひょうとしてるけど、相当の切れ者じゃなきゃノンキャリで警視庁の組対5課の課長なんてなれないでしょね。おそらく階級は警視かな?
6-2.jpg
















でもって、かりかりしてる暇課長を変な顔でみてる尊くん。なんか楽しそうなんですけど・・・


・妙に狭い空間に仲良くすわる特命2人。
6-3.jpg



















鎌田の着衣から出た火薬残渣。
この事実から、右京さんと同じスピードで真実にたどり着いた尊くん。
そこから、右京さんがどう動くか、自分がどのように動けば右京さんを止められるか、
誰に頭を下げれば全てが丸く収まるか、
右京さんよりもはやく組み立て行動に移した尊くん。
6-4.jpg















同じ事実を知り、鑑識を出た特命2人の、行く方向が逆だったところに、この2人が特命にいるということの意味と緊張があるのだな。

右京さんが後藤に、鎌田の自殺の真相を迫る場面。
右京さん、怖かった。
こんな人に追求されたら、絶対逃れられない。

前回まで、わりとほんわかとした話が続いてたので、久々にドキドキした相棒でした。


で、来週はなんだかまた実験的な話なのかな。

たまきさんの前で、気分が悪くなるというよりほとんどマジ吐きじゃないの?っていう尊くんとか、
刑事の勘が叫んじゃってるイタミンとか、めちゃめちゃ面白そうです。
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濃い
なんて濃い1時間なんだ。
前半は組対5課の面々と行動を供にしたりして、wktkだったのに
だんだん見てるの辛くなってきて…終盤は「ぎゃあ~!」って叫びだしたくなるくらい。

うう~む。相棒。こうきたか!ていうか、こうでなくちゃ?

気まずいだろうに花の里で待っていた神戸くんの、
それでも己の信じる道を選択したゆるぎない信念と
彼の行動を否定しない右京さん。

…だめだ。今回は多くを語れないわ。
あれこれ書いては消してしまいました。

ようさん、この話は向き合うのつらかったでしょ。
mogu 2010/12/05(Sun)15:59:56 編集
いや~、ほんとに
moguさま

濃~い1時間でしたね、ほんとに。前回とのギャップもあって、しばらく考え込んじゃった。
尊くん、きみは一体どこに行ってしまうんだい?ほんわか相棒ではだめなのかい?

観てるとつらいけど、やっぱりリピってしまう。

今回はこれぞ相棒!って感じでしたね。
相棒の面白いところは、こういう重くて重くて仕方がない回と、トンデモ回が同居してるところですね。

moguさんがあれこれ書いて消してしまった心の叫びを今度ぜひお聞きしたいですわ。
たかちん 2010/12/07(Tue)09:23:05 編集
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自己紹介:
たかちんと申します。
「相棒」が好きです。
土ワイ時代からずっと好きです。
つらつらと語っているので、
よろしければ読んでやってください。
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